ありさま

あの日の僕が 今の僕を
見たなら どんなにどんなに自分を悲しむだろう
(幸福になる100通りの方法/さだまさし)

 この1年というより、ここ数年、いったい僕は何をやっているのだ。本来なら、一時的なアルバイト生活のはずだったのに、そこに正当性を求めては駄目だろう。

人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

黒猫運輸

 クロネコヤマトの場合、Googleの検索エンジンに問い合わせ番号を入力すると、配送状況が解るようになっている。Amazonの注文履歴からも、配送状況を確認することができる。この双方を駆使して、おそらく荷物が届くだろうと思っていた昨日は届かず、今日の朝、仕事に出ているときに届いたため、再配達を頼むことになってしまった。Amazonの方では、確かに、隣の地区に配当されているはずだったのに、クロネコの表示とズレがあった模様。
 堺AFC営業所から00時31分に発送されていたので、当日中に届くと思っていたのだが、大阪ベース店を通過したのが23時21分。宅配便の仕分け作業って、23時間も掛かるのか? けど、縦型扇風機を始め、注文して翌日に届いた商品もいくつかある。大阪の配送センタに商品があっても、必ずしも翌日には届かないということか。ううむ、この辺りは(ノ゚⊿゚)ノさっぱり!さっぱり! しかし再配達では、12時から21時まで、2時間単位で指定ができるため、悶々としている時間は120分以内で済む。昨日のぐうたらが嘘のようだ。だが、嘘ではない( ノД`)シクシク…
 あとは、殺して解して並べて揃えて晒して破棄したPS2の代わりとなる、スタイリッシュPS2だけど、DVDプレイヤを購入したので、おそらくしばらくは必要ない。ここ数年、PS2は、DVDを見るための機械になっている。わざわざ、この時期にゲームをすることもあるまい。実は、PS2が素人には直せない状況に陥ったあとで、騙し騙し3カ月以上使い続けたのだ。最後は、DVDが取り出せなくなり、PS2を破壊して取り出す破目になってしまった。ううむ、7年以上使ってきたのに、とんでもなく報われない最後だったな。合掌。
 で、またしても月賦計算をしたのだけれど。2004年2月10日に19300円で購入。使用期間は7年5カ月。計算式は、19300÷89=216(月)÷30=7(日)。ひと月当たり216円。1日当たりだと7円。これ、3カ月伸ばしても、ほとんど変わらなかった。月割が8円安くなったものの、日割はまったく変わらない。理系風に言うと、月賦計算は、ある一定の期間を越えてしまうと、比例係数が小さくなる。そうだ、「月賦」という検索ワードで、このブログを訪れる人が何人かいるけれど、ここでは、一般的な意味ではなく、その商品に費やしたお金の1日換算、というような意味で使っている。「月賦」で検索された人は注意されたい。
 ついでに書いてしまうと、「ジャメヴ」も一般的な意味では使っていない。毎日の変わりない生活の中に、ときたま混ざる不確定要素という感じで使っている。ぐうたらなぐうぐう生活は、それなりに安定しているけれど、そこにいつもと違うものが混ざると、((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしてしまう。その辺りを説明する文章力が僕にはないため、自分で作った言葉や、自分だけの意味で、ブログを書いてしまうのだ。たぶんこれ、探せばいろいろ出てくると思う。ニュアンスが伝わればいい、という気持ちで書いているし、伝わらなくても問題はない。あなたの気持ちは僕には解りません。
 
 圧縮。気づいてみれば、この記事は密度が高い。あるいは濃いな。本来は分割して、3記事くらいに分けるけど、面倒だから今回はこれで(*´∀`)つ旦旦旦 ってか、ヨーグルトメーカが届いたよ、という本来の日記がなくなっているぞ。
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

えいせい

帝都衛星軌道 (講談社文庫)帝都衛星軌道 (講談社文庫)
島田 荘司

講談社 2009-08-12
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 あれはもう三十年近くも昔のことだ。自分は二十代だった。もしかすると、二十歳そこそこだったかもしれない。軍司。こんなところにいたのか。こんなに近くに。そして、こんな死に方をしていたのか。

 島田荘司氏の『帝都衛星軌道』(文庫版)を読了。ハードカバーの惹句が、「正直言って、自信作です」とあったので、発売当初から気になっていた。文庫落ちして、ようやく購入した次第。表題作、「帝都衛星軌道」を前後編に分けて、間に「ジャングルの虫たち」を挟むという構成。
 身代金15万円という、奇妙な誘拐事件から物語は始まる。警察視点で話が進み、犯人の計略に見事捲かれてしまう。ところが、誘拐された息子は戻ってきて、身代金も返ってくる。被害はなかったかのように思えるが、その数日後、被害者の妻が失踪してしまう。犯人が、連絡用に用いたトランシーヴァーのトリックも、失踪の原因も何も解らず、前編は終了。
 謎解きを放って、別の話に変わってしまったので、早く終わらせて後編を読もうと思ったのだが、この「ジャングルの虫たち」が、また面白い。益子秀司のような天才、軍司純一が、同年代の乞食、平栗修二に、数日間、詐話師の手解きをしていくのだが、テンポが良く、すらすらと読める。ドラマの「流星の絆」みたいな感じで。しかしこの軍司も、数年後、病院の金儲けの道具に使われた末に亡くなってしまう。正しい、正しくない、という道徳観に関係なく、賢い人間はより賢い人間に利用されるのが、当然のようになっている。学問のない人間は、そのことにさえ気づいていない。それが実際、この国の現実なのだよなあ、などと考えさせられてしまうような作品。この時点だと、「帝都衛星軌道」との関わりが解りにくいのだけれど、後編を読んでそれが解る。
 後編は、誘拐事件から6年後、夫が犯人に独自で辿り着き、惹句にあった、「驚愕の真実」、「人を愛することは、哀しい」、「俺はこの、たった1時間が欲しかったんだ」という、すべての謎が明かされる。なんというか、これはすごいな。確かに、東京の路線図って、変な形をしているし。タイトルが格好良いな程度にしか思っていなかったけれど、「帝都衛星軌道」というタイトルが、すべてを表している。東京に住んでいたことも、山の手線でぐるりと1周したこともあるのに、まったく気づかなかった。今後、丸の内線に乗る機会があれば、きっとこの話を思い出すだろう。
 そして、読了後に泣いた。本を読んで泣くというのは久し振り。『犬坊里美の冒険』の感想でも書いたけれど、島田荘司氏が、本格ミステリ要素にだけ特化した作家であったのなら、とうにファンを止めていただろう。そのように考えると、島田荘司氏が推薦した作家たちと、島田氏の作る「本格ミステリー」に祖語が生じるのは、いわば当然のこと。今後も、島田荘司流の、本格ミステリーを楽しみにしている。(2009/12/13)
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

かたすみ

犬坊里美の冒険 (光文社文庫)犬坊里美の冒険 (光文社文庫)
島田 荘司

光文社 2009-08-06
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「私、頑張ります、きっとなんとかする、悲しみを力に……、それ、きっとやります!」

 島田荘司氏の『犬坊里美の冒険』(文庫版)を読了。犬坊里美、二十七歳、司法修習生、という説明に驚いてしまったけれど、『龍臥亭事件』が1995年、石岡くんが初めて里美と会ってから、10年近く経っているのだ。『龍臥亭幻想』で、里美が司法試験に合格したことを報告し、弁護士の研修がどうのと話しており、本作が、里美の弁護士実習編である。
 『女性自身』連載作品で、当時のサブタイトルが、「倉敷らぶらぶ研修記」。島田荘司がらぶらぶ? ちょっとらしからぬ作品ではないのか、と思っていたけれど、やはり根本的には、島田荘司というべき作品であった。根本的にというのは、連載雑誌のせいか、これまでの作品とは異なる趣向で、解説にあるように、テレビの2時間サスペンスドラマのお約束を取り入れている。ただ、島田氏が本格ミステリ作家であることを充分に知っている読者であれば、いつもと違った趣向がトリックに絡むと、早々に気づいてしまうだろう。しかし、本作のメインは「本格」ではなく、惹句にもある「司法」ミステリー。裁判は、真実かそうでないかを判断するのではなく、もっともらしく辻褄を合わせれば良いらしく、この仕組みであれば、冤罪が出るのはむしろ当然。
 里美と同じ法律事務所に配属された芹沢は、娘が法学部に通っているという五十一歳。僕には、司法試験の水準がどのくらいかは検討もつかないのだが、木村晋介氏や、大平光代氏など、一度で通る方が稀ということか(木村氏は、椎名誠氏や沢野ひとし氏らとの共同生活で、父親的役割を担いながら、司法試験の勉強と皿洗いのアルバイトを並行し、二十二歳の若さで合格している。すごいな、とうちゃん)。
 修習生仲間に、里美をライバル視する添田紀子という女性がいて、彼女が検事を目指すのは、高校時代、文科省(当時の文部省)の教育方針に恨みがあったから。自分が将来文科省に入っても、そのときに今の私はいない、そうなら赤の他人のために頑張るってことになるじゃない、私は他人のために頑張ることはしない、と言うのだが、この意見に愕然とした。子供相手に、君たちが大人になって状況を変えて欲しい、と言う大人は確かにいるけれど、子供たちが訴えているのは、現在の、自分たちがいるまさに今、その状況なのだよな。
 本作の探偵役、里美はというと、誰かを追及するよりも、守る方が好き、という理由で弁護士を目指す。とはいえ、天才型の御手洗潔や吉敷竹史とは違う。落ち込んだ里美が、石岡くんに電話を掛けるのだが、石岡くんの言葉が格好良過ぎる。もう、石岡くんなどと呼べやしない。石岡先生は、自嘲しながら、経験者は語るなどと言うけれど、劣等感が強く気弱な性格の里美を力づけられるのは、石岡先生だからだろう。その役だけは、御手洗潔にはできない。
 著者の言葉にある、「言葉少なに語られる片隅の人々の思い」、それを、本格ミステリに於いて示してくれている。これこそが、僕が島田荘司のファンである、もっとも深い理由だろう。(2009/12/11)
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

かいじん

摩天楼の怪人 (創元推理文庫)摩天楼の怪人 (創元推理文庫)
島田 荘司

東京創元社 2009-05-30
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「はじめて出遭った温情か……。だがそれは、あなたが探さなかっただけだ」

 島田荘司氏の『摩天楼の怪人』(文庫版)を読了。第6回本格ミステリ大賞の最終候補作(2票差で、東野圭吾氏の『容疑者Xの献身』が大賞受賞)。舞台は、1969年のニューヨーク、マンハッタン。53年に及ぶ物語の謎を解くのは、コロンビア大学助教授、弱冠20歳の御手洗潔。50代の御手洗潔の物語が続いていたので、若き御手洗の活躍が読めるのを、とても楽しみにしていた。そして、御手洗の挑戦する謎が、半端ではない不可能犯罪。これは期待しないはずがない。のちに石岡くんと知り合って、多くの冒険をすることになるのだが、それらが霞んでしまうような謎の数々。
 また、事件は、1969年現代、更に1921年、1916年に遡る。21世紀という新世紀に、20世紀初頭の物語を書いている訳だが、古臭さを感じさせず、飽きることなく読めた。携帯電話やパソコンが登場していなくとも、物語が面白ければ、年代などまったく気にならない。まあ、外国人の名前は相変わらず覚えにくかったけれど。(2009/11/06)
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

骨折り損

 なんてこった、1日待ったのに荷物が届かないとは。つか、すぐ隣の地区の営業所に配送されていたので、今日中には届くと思っていたのに。最終配送時間は21時のようだから、早くても明日になるのか。明日は仕事なので、午前中に届くと、再配達を頼まなければいけない。なんだかなあ。なんというくたびれ儲け。しかしこの、ジャメヴに弱い性質を治すか克服していかないと、今後も生きていくのが大変だなあ。

人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

まだかよ

 まいかいのことながら、たくはいびんがとどくのをまっているじかんがつらい。じかんがしていができず、しごとがやすみのひにとどくとさらにつらい。あずかりろっかがきのうしていても、つかってくれないことがおおいので、けっきょくは、ちょくせつうけとるしかない。さいしょにとどくびんはうけとらず、あえてさいはいたつでじかんをしていするてもあるけれど、そのひにうけとれるにもつを、どうしてよくじついこうにうけとらないといけないのか。あまぞんの、おとどけにちじしていは350えん。ろーそんすとあで、さけとつまみ2こがかえるねだんである。いちどかぎりならともかく、あまぞんでたのむたびに、にちじしていをたのむことはできない。やはり、ぐたぐたしながらまっているしかないのか。ばたり。ばったり。

人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

しんせい

AnotherAnother
綾辻 行人

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-10-30
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「それが起こってしまうと──始まってしまうとね、その年の三年三組では毎月、必ず一人以上の死者が出るの。生徒自身の場合もあれば、その家族の場合もあったり。事故死だったり病死だったり、ときには自殺だったり、何かの事件に巻き込まれてしまったり……で、これはきっと呪いだ、なんて云われたりもして」

 綾辻行人氏の『Another』を読了。綾辻作品からしばらく離れていたのは、『暗黒館の殺人』の影響が強い。「このミス」や「文春ミステリベスト」に入っている作品が、必ずしも楽しめるものではないようだ、と解ったからである(ファンだからという理由で、僕は採点を甘くすることはない)。また、本作の惹句や、本人の言葉からも、ホラー色が強いということだったので、本作を読むのは敬遠していた。ところが、読んでみて驚いた。ひぐらしのなく頃に、冷たい校舎の時は止まる、という感じで。本書は、ホラーテイストを含んだミステリ小説である。
 驚いた点はいくつかあって、15歳の中学三年生男子の一人称、これがとても読みやすかった。この表現は頑張って書いたのだな、というカ所もあって微笑ましい。『暗黒館』と同じ人が書いたとは思えないくらい、すらすらと読めた。また、幾度か挿入される幕間の会話シーンが、ホラー要素を引き立て、否が応でも続きを気にさせる。ただ、中学生を主人公としているせいか、綾波レイとか、「ローゼンメイデン」を思わせることがなくもない。「ローゼンメイデン」の方は、影響の順番が逆のようだけど。
 第一部では、ホラーと見せかけたミステリという決着をつけたように見せながら、実はホラーが基本のミステリのようである。僕は、『ひぐらしのなく頃に』は、ホラーではなくミステリとして読んでいるので、本作も、(広義の)ミステリとして楽しめた。犯人や方法を当てるのはなく、現象を観測するという枠組みは、『ひぐらし』と同様である。少なくとも、ミステリとしての謎は解決している。第二部の展開は、那須正幹氏の『殺人区域』を彷彿とさせる展開で、自分の正当性を信じるのなら、あの結末は当然とも思える。
 もう一方の驚きは、『ヤングエース』にて、漫画連載されていること。本作を読む前に漫画化を知ったので、綾辻氏お得意のあのトリックは使われていないのだろう、という先入観を持ってしまっていた。そのため、この話をどうやって漫画にするのかと驚いたのだ(しかし、『冷たい校舎』も漫画になっているんだよな)小説でしか使えないトリックを漫画にされるのは、ちょっとどころではない抵抗があるけれど。漫画にもできない、映像でも再現できない、小説ならではのミステリを、やはり綾辻行人氏には書いてもらいたい。と思っているのは、僕の中でのミステリベストが、いつまで経っても『十角館の殺人』だからだろう。ミステリとして読めはしたけれど、これぞ本格ミステリだ、とまでは思えなかった。
 まあ、僕はホラー小説やホラー映画の類は読んだことがないので、この感想は的外れのことを言っているのかもしれないけれど。(2010/07/11)

【え、『Another』のアニメって、キャラクタ原案がいとうのいぢ氏なの?】
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

よんぶん

暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)暗黒館の殺人(一) (講談社文庫)
綾辻 行人

講談社 2007-10-16
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暗黒館の殺人(二) (講談社文庫)暗黒館の殺人(二) (講談社文庫)
綾辻 行人

講談社 2007-10-16
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暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)暗黒館の殺人(三) (講談社文庫)
綾辻 行人

講談社 2007-11-15
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暗黒館の殺人(四) (講談社文庫)暗黒館の殺人(四) (講談社文庫)
綾辻 行人

講談社 2007-11-15
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「言葉で説明するのはとても難しいんだが、何と云うんだろうか、中也君、君はね、俺と“存在の形”が似ていると、そんなふうに感じられて」

 綾辻行人氏の『暗黒館の殺人』(文庫版)を読了。ノベルス版は既読。1巻2巻、3巻4巻とも、ほぼ発売日に買ったのだけれど、読み始めるまでに2年以上も掛かってしまった。『十角館の殺人』は、新装改訂版を含め、繰り返し読んでいるというのに。ノベルス版は2005年に読んでいて(発売の翌年)、その年に読んだミステリベストにも含めているのだが。
 再読ということで、できる限り注意しながら読んだ。初読のときは、館シリーズ最新作という印象が強かったので、とにかく物語を読み進めていっただけ。文庫版での試みとして、終盤は、中島みゆき氏の「エレーン」「異国」を流して聴きながらの読了。費やした期間は、ノベルス版が2週間、文庫版は1週間。
 とりあえず、玄児さんは煙草を吸い過ぎ。犀川先生でも、そんなに吸わないだろう。あとで説明してあげよう、の科白以上に気になってしまった(『十角館』では、新旧ジュヴナイルすべて、「煙草をくわえる」だが、『暗黒館』では、「煙草を銜える」になっている。まあ、どちらでも構わないのだけれど、気に掛かったことなので)。
 それと、これは意図的なのかもしれないけれど、読点を打つか、文末の文章と繋げた方が自然に思われる、妙な区切りの文章がいくつもあった。『十角館』の新装版では、そのような違和感を覚えなかったので、『暗黒館』特有の書き方かもしれない。明らかに間違いだろうと思ったのが、作家「宮垣杳太郎」。西澤保彦氏も、羽迫由起子の名前を、由紀子とするミスが何度かあった。ただ、ウサコは当初脇役だったから、勘違いしてしまったのかもしれないが、シリーズの主要人物の名前を間違えるだろうか、と思って調べてみたら、ノベルス版では「葉太郎」だったものを、文庫版で「杳太郎」に変更したようである。他作品の内容に触れるので、ここに理由は書けないけれど。
 3巻4巻の帯やリードで、「本格&幻想」に「ゴシック」とルビを振って、「ゴシックミステリ」と読ませていたが、これはなかなか的を射ている。幻想ミステリというのをイメージしていた方であれば、これだけの長さも気に掛からなかっただろう。反対に、本格ミステリを期待していた方にはきつい。とはいえ、ミステリ以外の要素が楽しめなかった訳ではない。玄児と中也のコンビは、少なくとも、江南と鹿谷のコンビよりは魅力的だった。文庫読了時に、ちょうど「人間失格」のアニメを放送していて、葉蔵と堀木のイメージが重なってしまったからかもしれないが。
 (綾辻氏の言う)本格ミステリの、雰囲気作りは良くできていた。舞台設定のためだけに奇妙な人物たちを配置した訳ではなく、その人物特有の条件によっての論理の応酬は、やはり読み応えがあった。犯人に至る論理的な展開は、実に端的で解りやすい。また、4巻はすべてが解答編という趣向はたまらない。最終巻だけは、どうあっても一気読みをしてしまうではないか。幻想要素を削ぎ落として、推理、論理部分を押し出して纏めれば、かなり気の利いた作品になったのでは、と思ったけれど、確か、「フリークス」がそのような短編だったかな。
 そうなのだ、再読して解ったけれど、確かに面白いし、これこそ綾辻行人といった印象もある。それでいながら、館シリーズの他作品を再読することはあっても、本作を読む可能性はかなり薄いような気がする。とは思っているものの、『暗黒館』の新装改訂版が出るのであれば、おそらくきっと読んでしまうのだろうが。
 それよりも。残る館は、いったいいつ姿を見せてくれるのか。なんだかんだと言っても、僕は館シリーズが好きであるし、綾辻行人氏のファンであることはまったく変わらない。(2010/01/12)
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

ワイエー

十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)
綾辻 行人

講談社 2008-09-30
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 読者の皆様へ。
 よかったですね、まだまだ“館シリーズ”は続きます。次の『水車館の殺人』を刮目して待ちましょう。

 綾辻行人氏の『十角館の殺人』(YA!ENTERTAINMENT版)を読了。解説ははやみねかおる氏。新装改訂版を底本として、振り仮名を付け漢字を開き、小中学生に読みやすい配慮をしているようだけど、1ページ18行×48文字、B6サイズに目一杯の活字はつらい。子供たちは、そのようなことを気にしないのだろうか。まあ、僕自身、小学生のころに読んだ本で、レイアウトが読みにくいと思った本はなかったけれど。蘇部健一氏の『恋時雨』を読んだときには、読みにくいと感じなかった。レーベルが同じでも、作品によってレイアウトが違うのかもしれない。機会があれば確かめておこう。
 表紙に登場人物のイラストが描かれており、ううむ、これはと唸ったのだけれど、本文中には、ページ余白にいくらかのカットを挟むのみなので、イラストがあるのは表紙のみ、と考えて良い。内容が変わっている訳ではないので、児童向けとして出す必要があったのか、という気はする。読書やミステリに興味があれば、年齢に関係なく、一般向けの本を手に取ることになるだろうし。けれど、クリスティやクイーンのように、児童向けで刊行されている作品はいくらでもある、まったく需要がないという訳ではないのか。
 事実、続編の『水車館の殺人』も2月に刊行が決まっている。順調に続編が児童書になっていくのなら、あの『暗黒館の殺人』も、いずれはYA!ENTERTAINMENTで発売されるということだろう。それはかなりすごいことであるよなあ(詠嘆)。というか、『十角館の殺人』は、新旧ジュブナイル含めて、数え切れないくらいに読んでいるので、今更まともな感想など書けない。作中でエラリィが演じるマジックは、両方ともできるようにはなったけど。
 気になっているのは、『ファウストvol.8』の綾辻行人インタビュー「京大ミス研とは何だったのか?(仮)」。なかなかに興味を惹かれるタイトル。(仮)だけど。『ファウストvol.1』で、清涼院流水氏がかつての所属サークルについて語っていたのが懐かしい(7年も前のことなのか)。「新本格ミステリ」を特集するようなので、発売が非常に待ち遠しいけれど、いったいいつ発売されるのか。2010年に出るのかね。僕の部屋には、vol.7の販促ポスタが、何故か未だに貼ってある。(2010/02/17)

【星海社のサイトにて、「弊社副社長太田克史が編集する、闘うイラストーリー・ノベルスマガジン『Faust 2011 SUMMER vol.8』は、7月下旬に講談社より刊行の予定です」とのコメントがあったけど、Amazonでは8月11日発売になっている。出るとすれば、まず8月の方か。『ファウスト』重大発表!といっても、今号で『ファウスト』は刊行終了です、みたいなことじゃないのかね。このタイミングで「ファウスト賞」の発表であれば、とんでもない驚きだけどエッ? (;゚⊿゚)ノ マジ? まだ送っていた人がいたのか、という】
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

新装改訂

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)
綾辻 行人

講談社 2007-10-16
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 綾辻行人氏の『十角館の殺人〈新装改訂版〉』を読了。刊行時に買ったものの、読むまでに1年経ってしまった。かつての文庫版は、何度も読み返している。内容に違いはなく、文章が読みやすくなったような(内容が違ったら、真相改訂版になってしまう)。面白い作品は、何度読んでも面白い、という感想の他に、個人的なことを少し。
 作中で、エラリィが行うカードマジック、最初のものは初読で方法が解ったのだが、2番目のマジックは、何度読んでも解らなかった。大学生になり、×都へやってきて、それからしばらくして、そちらのマジックもできるようになった(学生時代のとある一時期、マジックに熱中していたのだ)。他には、作中人物のモデルが解るようになった。誰が誰とは言わない(言えない)けれど、巽昌章氏など、そのままである。
 ファンとしては、改訂版よりも、次の館を早く読みたい。けれど、館シリーズの新作よりも、改訂版の方が、先に出てしまうのだろうなあ。(2008/10/24)
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

自己紹介

 今後過去感想を上げることがあっても、連続して載せることはないかと、と7月17日に書いているけれど、それが案外そうでもないかと。1年以上続けているブログでありながら、まともな自己紹介は書かれていない。というのは、あえて自分を紹介しなくとも、日記の内容で、ひととなりは解ってもらえるのではないか、と思っていたからで、今でもそれは変わらない。
 ただ、僕の趣味は読書で、これが好きであれが好きでということは、その本を買ったとき、あるいは読んだときにしか書くことができない。そこで、自己紹介、僕が好む本の目安として、過去感想を上げておこうと思う。かつての僕は、読んだ本すべて、聴いたCDすべて、見た番組、映画すべて、自分が触れた創作媒体のほとんどの感想を書いていた。躍起になって、書けない感想を無理して書いていたけれど、やはり需要などなかった。結局、感想を書くために本を読むという状況が嫌になり、感想を書くのを止め、ブログを辞めることに繋がったのだ。
 今はもう、すべての感想を書くということはしないので、まあ、それなりに続けられている。ただ、かつて書いた感想で、それなりに思い入れのあるものは、かなりの分量を費やしているし、好きな作品に対しては、かなり熱を持って書かれている。それを埋もれさせてしまうのは惜しいので(僕だけが)、もう少しだけ、過去感想を掲載しておこう。しばらくは、現在と過去の感想が混ざるけど、元本を3年、4年経って読んでいるので、混ざった感じはしないかもしれない。まあ、このようにしてしまうと、感想ブログじゃないよ、とは言えなくなってしまうので、少しだけ感想ブログだよ、ということにしておこう(=´―`)ノ ヨロシク
 ただし、小説、漫画、ゲーム、音楽、映画、といったカテゴリを作ることはしない。そこまでいったら、やはりブログは止めてしまおう。あくまで、「ブログなんか、書いている場合ではない」ということを前提に。しかし、まったく説得力がないよなあ( ノД`)ダラダラ…
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。

さんにん

 節約生活に豊かさが足りないことに気づいたので、半年振りにマクドナルドへ行き、3人分が1000円のセットを買ってきた。家族は待っていないので、1人で3人分を食べる訳だが、独り者購入禁止、とは書かれていなかったから、家族や友達のいない人が買っても大丈夫だろう。買ってから気づいたけど、簡易包装を実施していれば、紙袋を2袋渡されてしまう、自転車で寄ったので、これはまずいな、と思ったのだが、店員さんが手提げ袋の有無を聞いてくれたので、遠慮なく戴くことにした。
 ありゃ、てっきり、簡易包装を強要されるのかと思い、しばらくマクドナルドから遠ざかっていたけれど、言えば手提げ袋をくれるのか。これなら、昔のように利用しても良いかもしれない、と思ったのだが、もはやマクドナルドを使わない生活をして久しい。この前に買ったのが、半年前のアイコンボックス、その前が2年前くらい。僕はもう、マクドナルドなしで生きているける身体になっているのだ。
 で、ジュースはローソンストアで105円の安いコーラを買って、いだだきます。久し振りに食べると、ハンバーガもうまうま。油の多いポテトもうまうま。これからは、酒代を減らして、その分を、うまうまな食事に使おうか。少なくとも、酒を飲んでばたんきゅするよりは、ハンバーガをうまうま食べる方が豊かである。豊かさサイコー、みたいな。
人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。
あのねこながい。
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もぐさ。僕っ子(大嘘)

Author:もぐさ。僕っ子(大嘘)
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