七生報国

大日本サムライガール 1 (星海社FICTIONS)大日本サムライガール 1 (星海社FICTIONS)
至道 流星 まごまご

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「メディアに露出していない政治家なんて、存在していないのと同じこと。民衆は誰も気づかない。心底バカげてると思うが、一人一票の民主主義である限り、この構造は変わらないだろう。おそらく、永遠に」

 神楽日毬たん主演の──ではなく、至道流星氏の『大日本サムライガール1』を読了。「世界征服」「新国家設立」に続き、本作での最終目的は、「日本独裁」。まさしく、至道氏の本気が迸っている。『雷撃☆SSガール』でも、環境問題はプロパガンダだと書かれていたけれど、本作でも、事業仕分け自体は果てしなくどうでもいい、と言い切っている。このような、切り込みの深さが至道流星。軽いタッチではなく、愚民貧民連呼の方向か。至道氏の作品では、『神と世界と絶望人間』が大好きな僕にとっては嬉しい限り。
 既にネットで騒がれているけれど、既存読者の反応と違って新鮮なのが良い。流水大賞の座談会で、『雷撃☆SSガール』が取り上げられたとき、ライトノベル風の経済小説で、世界征服の一歩手前まで行くって、どのような話なのか、まったく想像がつかなかった。いったいどんな話なんだよ、というわくわくやどきどきを味わっている方がいるんだな。本作が初めての至道作品という方は、とんでもない内容に(ノ゚⊿゚)ノびっくり!!するぜ。
 一時期、凉宮ハルヒの登場人物をテンプレートに、才色兼備で、自意識過剰な女の子が、資金を集め、事業を始め、失敗することなど考えず、目的に近づいていくという流れの作品ばかりで、周りに集まる人物も、似たり寄ったりだった。ヒロインに無条件で従う主人公に、抵抗がなかったわけではないけれど、至道氏が書きたいのは、世界を変える物語であって、キャラクタはそれほど重視していないのだろうと考えていた。軸がぶれなければ、読者は付いていくだけである。テンプレートを使うことで、余計な説明を省けることも確かで、ライトノベルに親しんだ読者には読みやすい。
 けれど、本作は違っていた。「真正なる右翼は、日本に私ただ一人である」を、科白の枕言葉にするような女の子が主人公で、明らかにおかしい子だと思ったけれど、背景がきちんと書かれていて納得できる。日毬を助ける颯斗にしても、自身の理由を持っていて、双方が対等の立場である。羽月莉音なんか、ことあるごとに暴力を振るって、巳継を従わせていたからな。
 部下の由佳里とか、姉の凪紗とか、国民的アイドルの片桐杏奈とか、それぞれ人気が出そうだけれど、いかにも萌え萌えといった感じではなく、自然なキャラクタばかり。これなら、一般文芸としても、充分に通じるだろう。至道氏は、普通の人物も書けたのかと、失礼ながら驚いてしまった。それとも、これまでの作品は、ラノベ的要素を入れるよう、出版社から要請されていたのかな。
 発売前に、「最前線」でプロローグを読んでいたけれど、個人的に、紙媒体の方が読みやすい。森博嗣氏ではないけれど、嘘っぽい話はやはり縦書きでなければ。2巻が8月発売、3巻が10月発売。何巻までの構想かは解らないけれど、結構早く完結しそう。引き延ばしなどされない方なので、書きたいことを書き切ったら、その時点で完結させてくれるだろう。そのため、刊行ペースが早くても、著作を買っていくことができるのだ。他のシリーズと並行して書いている至道氏にとって、交換広告はもはやお約束。
 星海社FICTIONSって、一般的なライトノベルより、読者年齢が高いのかね。講談社BOXと似たような感じか。まあ、値段的にもね。由佳里さんには、二三歳じゃ駄目なのは、電撃文庫ですよ、と言っておこう。って、なに? 「ひまりのお部屋」って、颯斗が代筆してるの? なんてこった。これからは、ブログを読んで、日毬たん(*´Д`)ハァハァできないじゃん。早速、「日本大志会」に入党したよ。
 至道氏の作品の中で、本書がもっとも面白かった。今年読んだ本の中では、7月の時点で、間違いなく本作が第1位。『神と世界と絶望人間』は、2月の時点で第1位で、実際、年末になっても第1位のままだった。至道氏の作品を読むと、他の作品が霞んでしまうのだ。って、余りにも思い入れが強過ぎて、やたらと長くなってしまった。日毬たんの言っていることは守らなければ。
「テレビやネットばっかり見てないで勉強しなさい。お遊びはその後ね」
 全く以て。その通り。ブログなんか、書いている場合ではない。

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抜き差し

 「至道流星」という検索ワードで、このブログを訪れる方はそれなりにいたけれど、今月になって、「神楽日毬」という検索ワードが多くなり、ついには、「至道流星」を抜いてしまった。なんてこった。日毬たん(*´Д`)ハァハァ 

 つうか、既刊1巻で、Wikipediaの項目が詳し過ぎ。こんなんじゃ、Wikipediaに私の項目ができていた、と日毬たんに言われてしまうぞ。Amazonのランキングが、急上昇し過ぎ。テレビを一〇〇とすれば、ネットの影響力は一らしいけど、ウェブメディアに紹介された影響が、少なからずあるのだろう。もし、テレビで紹介されることがあれば、これはもう、とんでもないことになりそうだ。至道流星氏の経歴、流水大賞の所以たる、清涼院流水氏にも触れてくれるはず。流水氏がリバイバルするのももうすぐだ。って、あれ?

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あのねこながい。
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