12年分のかびるんるん

朝方、数年前に読んで段ボールに仕舞ったままの本を探していたら、壁がとんでもないことになっていた。しなくても良い説明をすると、読んだ本を箱に詰めて、それが何箱にも増えて、壁が見えなくなるほどに積まれたため、黴の発生に気づかなかった。部屋を出るときに壁紙を張り替えてもらうしかないだろう、と考えていたのだが。これほどまでとは(黴の写真はさすがに撮らない)。
土曜の朝からパタンが崩れてしまうけど、見つけた以上は放っておくわけにはいかない。とはいえ、12年分の黴を素人が綺麗にできるはずもなく、取れるだけの汚れを拭き取って、濡れた場所を乾かして、これ以上の被害が出ないようにするだけ(壁を乾かすため、夕方までこの状況で過ごしていた)。
段ボールの外側は黴の被害を受けていたのだが、中の本はどうにか無事だった。本にカバーを掛けておいて助かった。新しい箱に本を入れ替えたいけれど、箱の用意もないし、必要な数が多過ぎる(これがエントロピーの増大か)。同じ箱を使って同じように保管するしかない。暖かくなる時期に見つけたのが幸いだった。真冬に窓を開けての作業は厳しい。あくまで応急処置だから、このままにしておくのは不味いのだけど、なんとかできるのは引っ越すときになるのだろう。
そんなわけで今日は、休日だというのに執筆もできず、ブログもこの記事しか書けず、ばたんきゅしていないのにパタンが崩れてしまった。ブログを書く時間も遅く、現在時刻は18時40分である。とりあえず、今からでも良いのでパタン通りに過ごすことにしよう。散々にパタンが崩れているので、今日はもう何をしたっていいや、と考えてはいけない。とりあえずの対処はしたのだから、酒を飲んでも構わないだろう、と考えてもいけない(構わないと酒をやめられないだろ)。
というか、すべての箱を戻したわけではないので、まだ作業は残っている。腰に負担を掛けないように少しずつしか運べないのだ(本は命より重い……!)。いや、なんで途中でブログを書いているのか。パタンが崩れたのなら、すべてが終わってから書けば良かったではないか。まあいいや、深く考えるのはやめよう。このブログを8年近く続けているけれど、僕の部屋の写真を載せたのは初めてじゃないのか、と考えるのもやめよう(6.5帖の1Kである)。
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。


