新書03

小説家という職業 (集英社新書)小説家という職業 (集英社新書)
森 博嗣

集英社 2010-06-17
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 書いた文章は、少しずつ集まって、きっとなにものかを築くだろう。幸運ならば、自分以外の人に、自分の一部が伝わるかもしれない。そして、それらはいつまでも残る。書いた人間よりも未来まで残る可能性を持っている。それだけで、充分ではないか。

 森博嗣氏の『小説家という職業』を読了。積読本は買った順に読んでいるのだが、本書は例外、まえがきを少しだけ読んでいたら、そのまま止まらず、最後まで読んでしまった。森氏の小説は、すべて一定水準を越えた面白さがあるので、これぞという作品はないのだけれど、本書はまえがきだけで、これこそ森博嗣と感じさせてくれた。反対に言うと、まえがきを読んでためらう人、嫌な感じを受ける人は間違いなくいるだろうし、明らかに受け付けないだろう。そういう人は買うのはおろか、読まない方がいい。まえがきで結論を示すのは、明らかに親切過ぎる。
 本書は、小説家森博嗣を知らなくても楽しめるけれど、著作を読んでいる人ほど楽しめる内容になっている。つまり、各作品で読んだ不消化な部分、他の作家はこのような書き方をしないだろう、そのように感じた不自然なカ所の説明がされている。小説はビジネスとして書いている、と森氏はこれまでに何度も言っているけれど、ここまでの徹底振りだったことに驚く。売れている作家ならともかく、デビューから一貫して、継続し続けてきた姿勢が素晴らしい。全く以て惚れ惚れするよ。確かに、「ブログなんか書いている場合ではない」のだ。(2010/09/11)
「個人的には」という言葉の前も後ろも、ずっと個人的である。

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