結婚前夜

私の男私の男
桜庭 一樹

文藝春秋 2007-10-30
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 桜庭一樹氏の『私の男』を読了。腐野花というネーミングは、海野藻屑を彷彿とさせるが、父と娘の関係はまったくの別物。これはライトノベルでは出せないし、純文学としては賞を取ってもおかしくないとは思うけれど、読み終わって、ぐったりとしてしまった。純文学には、殺人事件など扱わなくても、鬱々とする展開の作品は多い。
 第1章、花の結婚前夜から始まって、章を重ねるごとに、父と娘の過去の出来事が語られる。結末から始まって、原因へと遡っていく。語り手も章ごとに変わり、それぞれの視点から、花と淳悟、娘と父親、更には、母親と息子の姿が描かれる訳だが、重い話ばかりが続く。
 当事者ふたりは幸福なのかもしれないが、関わる人たちを、尽く不幸にしてしまうような。父と娘が暮らした15年間は救われていたのかもしれないけれど、冒頭を結末と考えるのならば、幸せな終わり方ではなかったような。本当に離れることができるのかは、想像するしかない訳で。(2009/10/28)
それが、実弾だ。生活に打ち込む、本物の力。

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