他生の縁

七人の王国―総理大臣は十七歳 (メディアワークス文庫)七人の王国―総理大臣は十七歳 (メディアワークス文庫)
峰月 皓

アスキーメディアワークス 2012-10-25
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「日本のすべての人が『いざとなったら行けばいい』そう思える場所がある。僕たちはそういう国を目指しています。日本の社会に否定されても、多生島に行けばいい。そのために、僕たちは日本と対等の社会を作りたいんです」

 峰月皓氏の『七人の王国 総理大臣は十七歳』を読了。冒頭の引用に惹かれるかどうか。それがすべて。高校をふたつ辞めて、他の学校やら施設のようなところへ行った僕からすると、いじめられた人たちでグループを作っても、その中でいじめが発生する。日本だろうと、他の国だろうと、同じようなことが繰り返される。そう思っているので、日本からの独立といっても、まったく興味を惹かれなかった。
 しかし、それも当然といえば当然で、新国家設立の物語なら、至道流星氏の『羽月莉音の帝国』が第一位。人類史上最大のスケールという試みに、至道氏自身の経験や知識を活かした、限界いっぱい意味ある内容を詰め込んだ作品。本作のあらすじに壮大な物語とあるけれど、壮大のスケールがまったく違う。
 『俺のコンビニ』や『俺たちのコンビニ』の感想で、物語の進捗速度が遅過ぎると書いたけど、本作はその逆で、新しい国を作るのに、とんでもなく展開が早過ぎる。そのため、滅亡も早過ぎるわけだが。小じんまりとした、『俺のコンビニ』シリーズの続編を期待しておこう(=´―`)ノ ヨロシク
 参考として。以下に、羽月莉音の建国理由を挙げておく。どちらに惹かれるかは人それぞれ。

「私は日本に興味はない。私たち自身の国に興味がある。そこで世界を統一する、新しい金融の仕組みを作りあげるの。いったん世界を滅ぼしてでも、世界を再生してみせる」
羽月莉音の帝国4/至道流星
 
 最後の最後、振り仮名付きで名前を間違えられた、原田さんが不憫過ぎる。作家も編集も気づいてやれよ。

「個人的には」という言葉の前も後ろも、ずっと個人的である。

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