郵政の絆

流星の絆流星の絆
東野 圭吾

講談社 2008-03-05
売り上げランキング : 17233

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「そうだな。もし犯人がわかったら、俺たち三人で殺そうぜ」

 東野圭吾氏の『流星の絆』を読了。ドラマを先行して見ているので、どうあっても原作と比較してしまう。コメディパートは脚本家のオリジナルだろうと思っていた通り、原作はほぼ、シリアスパートのみ。妹の一人称は「しぃ」だったので、僕はてっきり、椎奈とか椎子とか、そういった名前だと思い込んでいた。ドラマで本名を言っていたような気もするけれど、僕の中では、妹=「しぃ」になっている。また、役者さんの科白から、僕は「しぃ」を連想したのだが、原作での表記が「シー」だったため、かなりの違和感があった(ひらがなとカタカナでは柔らかさの感じが違うと思う)。
 違和感というのなら、三兄妹を始め、他の登場人物の性格や設定の違いが大きいので、原作とドラマは別物であるという、これまでに何度も書いたような感想になる。けれど、本作に於いて、どちらが楽しめたかというと、僕にしては珍しく、テレビドラマの方である。役者の演技や、BGMの効果、シリアスとコメディの抑制の利いた脚本など、一流のクリエイタが集まって、面白くならないはずがない。とはいえ、小説がつまらなかったということではない。リーダビリティの高さは、東野圭吾氏の地力である。
 本作は原作発売からテレビドラマ化までの期間が短く、文庫になる前にドラマ化するのだなと驚いた覚えがあるけれど、『新参者』が同じようなパタンを辿っている。ドラマの原作はすべて文庫本だと思い込んでいる人は多いし、ハードカバーが出て間もない時期に、文庫版が出ていないかと訊ねてくるお客さんも結構いる。どうでも良いことだけれど、タイトルだけを聞くと、「郵政の絆」のように聞こえてしまう。民営化することによって、郵政公社を辞めた人たちがどれだけいたことか。(2010/03/14)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

コメントの投稿

非公開コメント

あのねこながい。
最新記事
プロフィール

もぐさ

Author:もぐさ
30代フリーター。アルバイトで食いつないでいます。

体調維持。腹八分目。消化で体力を消耗しない。節約して貯金。同情より金。とにかく金。同情するなら金をくれッ!!

メールやコメントの返信は、著しく遅くなることがあります。申し訳ありません。また、スマホからのコメントは書き込めない場合があります。

連絡先

INCIPIT TRAGOEDIA。
かくして借金返済の日々が始まる。
借りた金は返さなければいけない。

ブログランキング・にほんブログ村へ follow us in feedly

カテゴリ
記事数
検索フォーム
カレンダ
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ
01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
リンク
アクセス解析
RSSリンクの表示