私が無職なのはどう考えても私自身が悪い

 さて、どうするのだ。
 とりあえず、酒でも飲んで、そのあとで考えるか( ノД`)うえぇぷっ…
 
 NHKで、「いじめをノックアウトスペシャル 「そろそろマジで動きましょうよ!~めざせ100万人の行動宣言~」」が放送されるようなので、酒を飲みながら見てみるか。
 ただ、当時いじめられていて、親からも友達からも教師からも助けてもらえなかった身としては、自分と関係のないいじめのことはどうでもいい。そりゃまあ、ないに越したことはないけれど、あったところで、僕が何をするわけでもないし、できるわけでもない。ほんの一時期、不登校の人たちだけが楽しめるコンテンツで、サイトを作って小説を公開してきたけれど、そんなもので救える人などいやしない。ただの自己満足に過ぎなかった。
 全日制、定時制、大検予備校と通った僕からすると、境遇が同じでも違っても、格差は存在するし、いじめは発生するということが解る。同じような人たちがいるから、自分も仲間になれると思ったら大間違いである。底辺の人たちと仲良くできる人は、底辺じゃない人たちとも仲良くできる。上手く行かないのは、その人に問題があるのだ。僕のように。人生なんてそんなものだ。それが厭なら死んでしまえ。 
 不幸な事故や事件の犠牲者の身内が、もう2度と同じような被害を出さないために、活動や運動をすることがあるけれど、自分の身内でなかったら、自分の子供でなかったら、そこまでの働きはしないのではないだろうか。亡くなったのが、自分の子供の友達だとしたら、自分の子供は無事で良かった、と思うのではないだろうか。それは責められるものではない。反対に、自分の子供が亡くなってしまったからこそ、どうして一緒にいたあの子が無事だったのか、と恨みたくても、恨めない状況に陥ってしまうのではないだろうか。

 まあ、いいか。他人事だし。偽善でも虚言でも、それで救われるのなら良いことだ。

 僕自身、中学生以降ずっと、さだまさし氏の曲に救われてきた。学生時代は、暗い曲だけを4時間近くMDに録音し、さだまさし暗い歌コレクションとして、心の支えにしてきたからな。今でこそ、さだ氏の評価が高くなっているけれど、当時は、さだまさしを聴くのは、暗い奴だとか、日本国民の敵だとか、散々ひどい言われ方をされていた。タモリのせいで。それでも、15歳、16歳当時、高校でまったく友達のできなかった僕が、さだまさし氏の曲に救われたのは事実である。僕がそう思っているんだ。誰にも文句は言わせない。
 他人事ながら気になったのは、若者に人気のAKBやももクロが、暗い曲や、とことん沈む曲を、作っているのかどうかということで。さだまさしは暗い、みたいなイメージが先行していた時代もあったけど、さだ氏の曲はバラエティに富んでいる。暗い曲以上に、明るい曲を作っている。暗い曲ばかりが知られているのは、それが売れているからである。グレープが解散したのは、暗い曲ばかりを買った、お前らのせいだろ。渚でラブソングを作らせてあげろよ、みたいな。そういえば、「福島をずっと見ているTV」はどうなったんだ。あれは、モーニング娘。だったっけ。
 学生時代、女の子に人気の大塚愛氏のアルバムを借りて、「Always Together」に驚いたことがある。第一小節がグレープもかくやと思うくらいの歌詞で、この人のファンは大丈夫だ、と思った。まあ、僕が知らないだけで、AKBやももクロにも、暗くて沈むような曲はあるのだろう。明るい曲しか歌わないアーティストなんて、気持ちが上向きのときしか応援できねぇよ。それが、僕が人気の歌い手のファンになれない理由である。この国に、さだまさし氏や中島みゆき氏がいたことで、僕は救われ、ここまで生きることができたのだ。そんな大袈裟な、と思う人には、きっと、僕の気持ちは解らない。僕にも、あなたの気持ちは解らない。
 
 心残りがあるとすれば、僕のことを想ってくれた、考えてくれた、唯一の先生の期待に沿える人生を送れていないことで。

 僕が先生だと思うのは、定時制高校に通ったわずかな期間、担任をしてくれた先生のみで。小学校、中学校、高校と、これまでに関わった教師は何人もいたけれど、それらはすべて、仕事で教師をしている人ばかりだった。無難なところまでしか踏み込まず、それ以上は踏み込まない。教師として、妥当な判断をする人たちで、こちらが非難する理由はない。それが教師なんだから。
 定時制高校に編入したその日、職員室で担任を待っていたとき、同学年別クラスの教師が話したことを、僕は未だに覚えている。俺は、いじめが教師に止められると思わない。だから、いじめがあっても放っておく。職員室で、編入生に対して、何を言っているのだ、と思ったけれど、僕と一緒に編入する女生徒が、そうですよね、無理ですよね、みたいな相槌を打っていたことに更に驚いた。この人が担任だったら、僕にこの先はないよな、そう落胆していた。
 幸いなことに、僕のクラスの担当は、もうひとりの教師だった。やたらと元気で、前向きで、理想だけを目指しているような教師に、最初はうんざりしたけれど、本当に、生徒ひとりひとりのことを考え、行動していることに愕然とした。体育の授業は、例のもうひとりの教師で、僕がクラスに馴染めないことを知っていながら、2人組を作ることを強制して、ひとりでいるなら、単位は与えないと言ってきたのだ。体育の授業だけは、今後一切出ないようにしようか、そう本気で考えていた。
 そのときに話し掛けてきてくれたのが、僕の担任の先生で、お前がクラスで馴染めないのは、俺のせいだ、済まない、と謝ってきたのだ。生徒全員に、目を向けることができていないと。いや、違うって。僕がいじめられっ子で、人嫌いな性格で、そのせいでクラスメイトから弾かれていて、担任というだけのあんたは関係ないんだって。謝る必要はないんだよ。
 そう思っていたけれど、両親の期待を裏切って、祖父母の家に逃げ込んだ僕には、頼ることのできる、数少ない人間だった。一切合切すべて、担任の先生に打ち明けてしまった。その結果、僕は大学検定という道を見つけ、全日制と定時制を辞めたにも拘わらず、現役生と同じ年度に、センタ試験を受けることができるようになった。高校へ行かなくとも、人生を楽しく過ごすことはできるのだ、それを若い人に伝えるため、学生時代に、教職の免許を取ろうと思った。
 
 先生を目指して、僕も先生になりました。当時、助けて戴いて、本当にありがとうございました。

 それを目指すため、あの先生に言われたことを支えにして、いつかお礼の挨拶に伺おうと思って、学生時代を過ごしてきたはずなのに。なんでこんな、自分自身も納得できない、満足できない、その日限りの生活を続けているのか。あの日、あの時、先生に救われたはずなのに、ことごとく裏切るような人生を送ってきてしまった。

 先生、ごめんなさい。あのとき、助けてもらって、ごめんなさい。僕はもう、真っ当な人生は送れなさそうです。挨拶に伺えなくて、ごめんなさい。

 つうか、酒に酔って、妙な文章を書いてしまった。追記に書いたことは、酔いが覚めたら消しておこう。

それが、実弾だ。生活に打ち込む、本物の力。

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