その声を覚えてる

 いつも通りの休日パタン。執筆、掃除、洗濯を終えて買い物へ出掛けたのだけど。かつての同僚を見つけて動揺してしまう。これまで、書こうとして書いていなかったけど、湾岸倉庫からの採用連絡をもらい、その上で別の会社への面接に行った日、帰りに寄った本屋で、かつての同僚とばったり会ったのだ。会ったというか、その店で働いていたわけだが。
 この子はオオアリクイの書店の後輩で、僕よりも年下だったから、もしかして○○さん、と気軽に訊ねることができたのだ。オオアリクイの書店が閉店して以降、というか、働いているときでも、僕は同僚と連絡を取ることがなかったので、というか、連絡先を知らなかったので、このとき、かつての同僚たちがどこの店で働いているかを知ったのだ。
 本屋で働いている人は、辞めたあとも、別の本屋で働く傾向があるみたい。僕自身、みなみの書店で働いていたわけだし。蛇足だけれど。みなみの書店が去年の1月に閉店していたことを最近知った。解りにくいけど、あえて解りにくく書いているのだが、オオアリクイの書店とみなみの書店に関係はない。このブログを書き始めたときに働いていたのが、みなみの書店で、まったく別の人間関係である。
 後輩情報により、僕が本を買いに行くとき、この店にはかつての同僚がいる、この店にはいない、という情報を知ったのだ。そう都合良く会うことはないのだが、ここは誰々が働いている店だな、と思ってその当人と会ったときは、それほど驚くことはない。まったく予備知識のない状況で、予想していない人を見つけたので、これは一体どういうことだ、と動揺してしまったのだ。考えてみれば、オオアリクイの書店の同僚と最後に会ったのが4年以上前だから、その店に別の同僚が勤めていたとしても不思議はないんだよな。僕自身、仕事を辞めて、新しく勤めて、をくり返しているわけだし。
 その店に行ったとき、かつての同僚何人かが勤めているのは知っていたから、久し振りに会うかもしれないな、と思ってはいたけれど、予想もしていない人に会うことになろうとは。正確には、会ってはいない。姿を見てもいない。僕が本を探しているとき、本棚の向こう側から、店員がPHSで別の店員に問い合わせをしている内容が聞こえた。大型の書店だと、トランシーバモードで連絡を取り合う。インカムみたいなものである。
 ××です、と名乗ってから問い合わせを始めて。あの人と同じ名前だな、と思ったのだが、同じ名字の人はいくらでもいるだろう、と最初は気にしていなかった。本を探したあとで、気がついた。かつての同僚が何人か働いている店で、更に知っている名前を聞くって、明らかに僕の知っている同僚ではないのか。そういえば、声も話し方も良く似ている。そう思って、すぐさまレジへ行き、会計を終えて、その店をあとにした。
 逃げるように店を出てしまったのは、その同僚に対して、余り良い思い出が残っていないからである。年齢は僕と変わらない女の子で、最初は仲良くしていたのだが、店が閉店するころには、すっかり仲が悪くなってしまった。どちらが悪いというわけではないのだけれど、ふたりとも真面目な性格だったので、許せないことは許せなかったのだ。自分の考えを曲げてまでも、仲良くするとはないだろう、そのように考えていたころである。
 最後に会ってから7年以上が経って、当時のことを蒸し返すつもりもないし、思い出す必要もないのに。不意打ちだったこともあるけれど、僕はその場から逃げ出してしまった。お久し振りです、と挨拶をすれば良いだけだったのに。かつての同僚に、挨拶もできないへたれだったとは。
 その店が、買い物の最後だったのが幸いだった。宮本むなしに寄ってがつがつ食べて。帰ってから最寄りスーパで、来週の食料、食材と一緒に、酒とつまみを買って。HDD減らしも、ブログ書きもしないので、飲み食いをして、自分のへたれ振りに落ち込んでいたのだ。何をやっているのか、俺は。
 最終的に出した結論は。次に会ったら挨拶をしろ。頻繁に行く店ではなく、他の店に在庫のない本や、出版から年数の経っている本を探すときにしか行かないし、行ったとしても必ず会うわけではない。嫌われているかもしれない、と僕が思い込んでいるだけなのだ。実際に嫌われているのなら、それはそれで仕方がないけれど。次に会ったときは、挨拶くらいしておけ。それができなければ、僕はこの7年、ずっとへたれたままだった、ということではないか。
 
 ただ、この人に限らないけど、苦手な相手、嫌いな相手でも、近づくように努力しなければ、という強迫観念があるのだ。一方的に無視するのはフェアじゃない、みたいな。この人はべつにマイナスではないけれど、関わることによって、僕自身がマイナスに考えてしまうのであれば、近づかない方が良い気がするんだよ。知り合いすべてと仲良くなれる、などと思ってはいないし、そこまで社交的な性格でないのは充分に解っている。嫌う理由がないのだから、嫌うことができないのだ。ちょっと苦手というだけで。自分の幸せだけを求めるのも、案外、難しいのかもしれない。

 まさかここへ来て、「INCIPIT TRAGOEDIA」の内容に触れることになろうとは。とんでもなく自虐的で、陰鬱さを炸裂させているブログを、まったくアクセスがないというのに、3年近く続けていたのだ。当時は、縋るものが他になかったのだろう。あるいは、あっても気がつかなかったのか。このような過程を経たからこその「しあわせスパイラル」である。マイナスだけのブログはもう書きたくない。
 最終的なサイトは、このブログになるので、他を読む必要はない。マイナスのブログを読んでくれとは言わない。紹介していないブログやサイトが他にもあるけれど、それらはまた機会があれば。まあ、どのサイトでも同じような文章の書き方をしているので、解る人にはすぐに解るかもしれない。サイトによって、性格や趣味が変わるわけではないし。
自分の夢のために、子供を道連れにしないように。

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