言葉にできない

 そんなわけで、連休明けの仕事に行ってきた。
 連休明けは、例によって朝の挨拶ができない。正確には、やたらと掠れて、裏声みたいになっているのだ。慌ててゴホゴホと咳をして、風邪を引いているので、こんな声になっているんですよゴホゴホ、と振る舞った次第。1週間近く、誰とも話していなければ、声も出なくなるわな、と思っていたのだけれど。それって、おかしくないか、ということに気がついた。
 全日制高校を辞めて、定時制高校に編入するまで、僕は家族とも、当然、かつての同級生ともほとんど話していない。それなのに、声が出なくなった、という覚えはない。そこまで遡らなくても、学生時代の長期休暇は、実家に帰ることもなく、サークル活動が毎日あるわけでもないので、1週間、2週間、ひきこもって過ごすことはざらにあった。それでも、声が出なくなった、という覚えはない。つまり、人と話さないからといって、声が出なくなるわけではない。少なくとも、僕の経験上は。
 高校、大学、そして現在、連休の過ごし方で何が違うのかというと、考えるまでもなく明らかである。酒を飲んでいるか、飲んでいないか。高校生のころは酒など飲まないし、大学生のころは、酒なんてたまにしか飲んでいなかった。けれど、働き始めてから、特にここ数年の連休は、毎日と言って良いほどに酒を飲んでいる。
 今年の連休も、最終日は飲み食いをやめて、翌日からの仕事のために体調を安定させよう、と考えていたのだが。実際は、朝に酒を飲んで、昼に酒を飲んで、夕方に酒を飲んで、夜に酒を飲んでしまった。結局、連休は、ほぼ毎日酒を飲んでいたのだ。やはり、連休中、誰とも話さないひとりぼっちだから声が出なくなったのではなく、酒を飲み過ぎたから、声が出なくなったのではないか、と推測される。
 これが、酒焼けというものか。働き始めて声が出なくなったのは、決まって連休明けである。この推測は、的を射ているかもしれない。
 それを確かめるには、お盆休みに酒を控えて、休み明けに挨拶ができるかどうかを調べれば良い。できれば原因は酒である。ひとりぼっちで数日過ごしたからといって、声が出なくなるわけではない、ということが証明される。ただ、連休中に買った3カ月定期が、ちょうどお盆休み前に切れるので、仕事を辞めて地元へ帰るベストタイミングである。それ以前に仕事を辞めているのか、それ以降も仕事を続けているのか。僕の行方は誰も知らない。
それが、実弾だ。生活に打ち込む、本物の力。

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