飛ばされつちまつた悲しみに

1月27日のことである。仕事から帰ってベランダの窓を開けるとピンチハンガがなくなっていた( ゚д゚)ポポポポーン
ピンチハンガとは洗濯ばさみがジャラジャラついてるアレのことである。いや、風の強い日だとは思っていたけれど、まさか飛ばされてしまうとは。プラスチック製品で、ベランダに出したままだから、劣化や老朽化により砕けたり壊れたりすることがあり、数年ごとに買い替えていたのだが。飛んでなくなってしまうとか予想外。
当初の予定では、例によっての夜干し考察、エアコンの室外機の左側に吊るしてあるピンチハンガ(大)は水滴の影響を受けるけど、右側のピンチハンガ(小)はほとんど影響を受けない。つまり、冬の時期に夜干しするのなら、室外機の右側のピンチハンガ(小)と洗濯ロープ2本にするのが妥当ということが解った、という記事を書くつもりだったけど。それはこの記事のせいでうやむやになってしまう。
この日は朝から雨だったので、洗濯物を干さずに仕事へ行っていたのが幸いか。パンツや靴下がくっついたままなくなってはたまらない(むしろ重さがあって飛ばされなかったかもしれないが)。
かつて、ハンガに掛けた下着のシャツが飛ばされたことがあり、このときはベランダの下、集合玄関の屋根に落ちていたのでどうにか回収することができた(ただ、ハンガが1本なくなってしまう)。これをきっかけに、ハンガが飛ばされないようビニール紐で覆うという対策をして、留守にするときはハンガに掛けた服は干さないことにした。それ以来、ハンガも服もなくしたことがなかったというのに。
どこに飛ばされたのかの見当はまったくつかないが、ベランダ周りやアパートの周辺を探しても見つからなかった。拾ってくれた人が再利用するか、ゴミ箱に捨ててくれることを願おう。ピンチハンガ(小)とハンガを干すつっかえ棒、それに洗濯ロープ2本は残っているので、洗濯物を干すことができないわけではない。とはいえ、ひとり暮らしで僕が洗濯を担当している以上、遅かれ早かれ替わりを買うことになるだろう。
これまで通り、新しいピンチハンガ(大)を買うつもりでいたけれど、ピンチハンガ(小)で代用できないものかと考えた。大と小の違いはピンチの数、要するに洗濯バサミの数である。(大)は多くの洗濯物を干すことができるけど、(小)はそこまで多くを干すことはできない。その代わり、500円以上はするだろう(大)に比べて、(小)であれば100円ショップで買うことができる。
食料少量購入の考えを採用すると──ピンチはポンチとは関係なく食料ではないのだが──(小)で不備が出なければ、(大)を買う必要はない。朝から干せるのは土日のみ。平日は仕事から帰っての夜干し。洗濯バサミで留めている服であれば翌朝そのままにして日中干し。仕事から帰ってきて取り込み、乾いていなければ更に部屋干し。という洗濯サイクル。
優先順位はパンツと靴下。それが乾いたあとで、布巾や雑巾やハンカチ等。これらは急ぐものではない。とりあえず、ピンチハンガ(小)を新しく買い、以前から使っているピンチハンガ(小)と一緒に使おう。それでは洗濯物が干しにくい、明らかに都合が悪いというのであれば、これまでと同様、ピンチハンガ(大)を買うしかないだろう(この場合、新しく買ったピンチハンガ(小)は部屋干し専用にすれば良い)。
それが、実弾だ。生活に打ち込む、本物の力。


