ハケンの品欠く

「ハケンの品格」というドラマの再放送を見たので(みなみの書店で働いていたころ)、最近始まった新作も見ているけれど、前作同様リアリティがない(ファンタジーだもの)。ただ、主人公が小松左京の『日本沈没 上』カッパ・ノベルス版を読んでいることに唸った。筒井康隆の「日本以外全部沈没」の方が面白いと言う人もいるだろう。
本作と類似した設定で(「ハケンの品格」ではなく『日本沈没』のこと)、清涼院流水の『コズミック・ゼロ 日本絶滅計画』という作品がある(「科学的な評価をすれば、明らかに後者(本作のプロット)の方が現実に発生する確率が高い、といわざるをえない。」と森博嗣が解説で述べている)。
小松左京が潔いのは(本田圭裕が言うところの「きよきよしい」)、年齢、体力的に執筆が難しくなったので、『日本沈没 第二部』を別の作家に任せたこと(共著という形になっている)。『HUNTERXHUNTER』の作者も、作画を別の人に任せれば、休載なしで新刊を定期的に発売できるのでは?(僕は絵柄に興味はなく物語が知りたい)。
画像は「ハケンの品格」第3話。明日より値上げっていつからだよ。今日限定ポスタを貼る社員食堂があろうとは(ファンタジーだもの)。
それが、実弾だ。生活に打ち込む、本物の力。


