福原土産

　さだまさしの「関白宣言」と西野カナの「トリセツ」が比較されることが多いけど、I've Soundの「Pure Heart 世界で一番アナタが好き」も混ぜて欲しいと考えるもぐもぐさです＞挨拶



　外見を気にしない僕だが、アルバイトの面接を受けるときは別である。髪型を整え、服も靴もバッグも、見た目が良く、なるべく新しいものを使う（バッグを変えるのは、履歴書を折らずに入れるため）。先日、面接の持ち物を用意していたところ、よそ行きのバッグに蒟蒻ゼリーが入っていた。こっそりダイエットに励んでいたわけではない（僕は糖質やカロリィを気にしない。だからこそ、過剰な飲み食いが減らないわけだが）。福原の女の子にあげるお土産である（福原へ行くときはよそ行きの格好をするのだ）。
　きっかけは、ちっちゃい妹の日記だった。風俗で働く女の子は、店のサイトで写メ日記を公開していることが多い（写メという言葉が今も使われているのかは知らない）。僕が金持ちのおっさんであれば、人気のケーキなり、高級スイーツを贈ることができたけど、僕は薄給のひょろひょろお兄ちゃんなので、高いものは買えない（プレイ料金の方が高額である）。それを悩んでいたところ、ちっちゃい妹がパウチゼリーがお気に入りという日記を上げたことで、パウチゼリーや蒟蒻ゼリーをあげることにした。
　ゼリーは常温保存できるから、賞味期限が切れない限り、安心して渡すことができる。生ものや生菓子と違って、夏でも冬でも痛むことがない。また、僕のような貧乏人でも買える（ドラッグストアで3個まとめて買うと更に安くなる）。という良いこと尽くめのお土産だった。それに気づいて以降、リピートする女の子には、パウチゼリーや蒟蒻ゼリーを渡すようになった。本当に喜んでくれたかどうかは解らないけど、表面上は嬉しい素振りを見せ、えろえろなプレイをしてくれたので充分だった（ちっちゃい妹は、NSはNGだったものの、それ以外の変態プレイはほぼ許容してくれた。その信念は素晴らしい）。



　最後に福原へ行ったのが2021年8月7日。この日に最強の妹を見つけたので、今後のプレゼントとしてパウチゼリーを買っておいたのだ。それなのに、解雇を撤回された企業から、「結局、解雇される」とは。派遣会社から紹介された仕事は良くないものが続いて辞め、自分で探したアルバイトも良くなくて辞め、福原に行くことのできない生活が続いている。
　そんな状況で求職活動を始めたところ、賞味期限の切れたパウチゼリー見つけたのだが、僕はパウチゼリーや蒟蒻ゼリーが好きではない。賞味期限を過ぎたところで、大抵のものは食べられるけど、好きではないものを食べようとは思わない。かといって、捨ててしまうのはもったいないおばけ様に申し訳が立たない（最近の言葉に変えるとサステナブル様？）。ううむ、どうしようかね（いや、悩むことは他にいろいろあるだろう）。