分裂瓦解

うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 4 (ガンガンコミックスJOKER)うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 4 (ガンガンコミックスJOKER)
竜騎士07 夏海 ケイ

スクウェア・エニックス 2009-12-22
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

「魔方陣の意味は…“不和” “内部分裂を煽り敵を自ら瓦解させる”」

 『うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch4』を読了。エピソード1最終巻。これだけ厚いコミックを買ったのは、『天』の最終巻以来かと。表紙には黄金の魔女ベアトリーチェ、それに対する右代宮戦人。『Ep2』『Ep3』『Ep4』を先に読んでしまっているので混同しそうになるけれど、ベアトリーチェが姿を見せるのは、本エピソードの終盤が初めてなのだった。それまではずっと、肖像画に於いての登場である。
 本作で唸ったのは、一部屋に集まった全員を離散させる方法。ベアトリーチェからの手紙が突然現れ、それを置いたと疑わしき人物たちが部屋を追い出されてしまう。そのあとで、手紙に入っていた魔方陣が意味するのは不和、犯人の罠だったことが解る。ここでようやく、『ファウスト』での竜騎士07氏インタビューが腑に落ちた。いやはや、なんという恐ろしさ。僕は「クローズド・サークル」が好きで何作も読んでいるけれど、作中の雰囲気と合わせ、これほど効果的に登場人物を離散させた展開は初めてかもしれない。
 18人は全員死亡。うみねこのなく頃に、生き残れたものはなし。
 ──そして、物語はお茶会、裏お茶会へ続く。『うみねこのなく頃に』という長大な物語を考えると、ベアトリーチェと戦人が対峙した、ここからが本当の始まりというような気がする。エピソード1は、いわば序章という位置づけか。最後の最後に登場するのが、奇跡の魔女ベルンカステル。『ひぐらしのなく頃に』の制作時点で、このような趣向を考えていたのかは知らないけれど、個々の作品がリンクするのは、従来からのファンには嬉しい限り。
 って、あれ。この感想って、僕が『ひぐらし』を既読だから言えるけれど、『うみねこ』だけを読んだ人にはまったく伝わらない内容だよな。普通にミステリを期待して読んだ読者にすれば、解決編もなく、登場人全員死亡だし。エピソード2に続く形になってはいるものの、( ゚д゚)ポカーンが普通の反応だろう。『うみねこ』も『ひぐらし』も、多層世界を扱っているという前提を知っていなければ、評価が厳しい人が出てくるのも当然かもしれない。(2010/05/22)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

三度殺戮

うみねこのなく頃に Episode3(上) (講談社BOX)うみねこのなく頃に Episode3(上) (講談社BOX)
竜騎士07 ともひ

講談社 2010-03-02
売り上げランキング : 147210

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 竜騎士07氏の『うみねこのなく頃に Episode3(上)』を読了。「これぞ推理合戦!」「圧倒的“推理小説”」といったコピーは、真っ当なミステリには使われないような気がするけれど。六軒島大量殺人事件三度。新キャラも次々登場。作中にも作外にも。いや、もはや作中作外の境界が曖昧になってきているので、区切りに意味はないのかも。作外での登場人物は、戦人、ベアトリーチェ、煉獄の七杭に加え、ロノウェ、そしてワルギリア。特に、ワルギリアが戦人に助言をしてからの展開が面白い。
 多層世界収縮術、“シュレディンガーの猫箱”によって、戦人は魔法が存在しないと返す。揚げ足取りや子供の喧嘩のように思えないこともないけれど、ミステリの推理過程に於いて、“悪魔の証明”やら“ヘンペルの鴉”やら、ここまで突き詰めて展開する作家は少ないだろう。論理を突き詰めたミステリを書いているのはエラリイ・クイーンただひとり、というような話をどこかで聞いたか読んだような気がするけれど、まず普通の作家は行わない。『ひぐらしのなく頃に』と違って、かなりミステリを勉強した上で作られたのが解るものの、力を入れるところが、普通のミステリ作家とは異なる。やはり、ミステリが好きで読んできた人とは、方向性が違うようだなあ。
 作中の展開で前2回と大きく違うのは、蔵臼、絵羽、留弗夫、桜座といった右代宮の兄弟たちが生き残っていること。それぞれ含むものはあっても、兄弟で碑文の謎を解こうとする場面は微笑ましい。子供たちが仲良くできるのだから、設定さえ異なれば、兄弟が仲の良い展開もあったはず。しかし、兄弟の代わりに、金蔵と使用人たちがあっさり殺されている。殺人事件を扱った小説を読んでいるのに、全員が救われるエピソードはないものか、と思ってしまった。結末がミステリでないとしても、物語として充分に楽しめるということだろう。(2010/04/18)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

ポカーン

うみねこのなく頃にEpisode2 下 (講談社BOX)うみねこのなく頃にEpisode2 下 (講談社BOX)
竜騎士07

講談社 2009-12-01
売り上げランキング : 101412

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 竜騎士07氏の『うみねこのなく頃に Episode2(下)』を読了。( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーリ スェート ( ゚д゚)ポカーン ( ゚д゚)ポカーン
 感想の大部分が( ゚д゚)ポカーンなので、これ以上書くことはないのだけれど、いくらか補足しておこう。原作のEpisode2は未プレイで、アニメを先行して見ていたものの、いまいち流れが解らなかった。魔女の手番をじっくり読んだのは今回が初めて。端的にいうと、犯人当て小説の「読者」対「作者」を顕著にした構成。お疲れさま会は、物語の外ではなく、内に含まれる。つまりは作中作。
 論理の煩雑化を防ぐため、地の文に虚偽はなく、犯人以外の人物は故意に嘘をついていない、というルールが犯人当て小説では一般的である(それを逆手に取った作品もあるけれど)。作中で示すのがスムーズではあるのだが、虚偽の示し方や条件の出し方というのが意外に難しい。パタンとしては、読者への挑戦状を挟んだり、作中作にしたりすることが多い。後者にしてしまえば、「読者」が「作者」に対して、物語世界での虚偽を確かめることが可能になる(綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」「ぼうぼう森、燃えた」参照)。ただ、どちらにしても、野暮な説明になってしまう感じは否めない。
 本作では、黄金の魔女ベアトリーチェが「作者」、右代宮戦人が「読者」となっていて、魔女の「赤き真実」により、地の文が正しいことを示している。「作者」を「魔女」としたことで、ルール提示に対する不自然さを抱かせず、連続殺人幻想という惹句に相応しい。前作の「ひぐらし」を既読だと、お疲れさま会の延長かとも思うけれど、構図は別もの。この「赤字システム」という発想は、おそらく、ミステリを書こうとするミステリ作家からは出ないだろう。
 ただ、「ひぐらし」のエピソードには、まさしく本格推理と唸るものと、ミステリですらないよ、という両極端な解答が混ざっていたので、「うみねこ」の解答編が非常に気に掛かる。でも、一般のミステリ作家が書かないだろう解答を書いてくれることを期待しておこう。
 ところで、『うみねこのなく頃に』と『十角館の殺人』が似ているという感想を、ネットでいくつか見掛けたけれど、舞台設定のことを言っているのではないだろう。『そして誰もいなくなった』と同様の設定が他にない訳ではないし。むしろ教団の怪しい儀式という「1200年密室伝説」の方が近いのでは。まあ、この辺りは原作ゲームの出題編をクリアしたあとで改めて書こう。(2010/01/07)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

零の殺人

うみねこのなく頃に Episode2(上) (講談社BOX)うみねこのなく頃に Episode2(上) (講談社BOX)
竜騎士07 ともひ

講談社 2009-11-05
売り上げランキング : 113985

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 竜騎士07氏の『うみねこのなく頃に Episode2(上)』を読了。孤島の連続殺人を扱っているというのに、Episode1と同じく、上巻では殺人事件が発生しない。二階堂黎人氏の『人狼城の恐怖』は、1作目、2作目は事件のみが語られて、解答編には至っていなかったけれど、本作では事件すら起こっていない。Episode2は魔女の手番。魔法が使える魔女を、他の登場人物と同じ盤上に並べて、どのような決着をつけるのか。少なくとも、真っ当なミステリにはなりようがない。けれど、このような発想は、ミステリを読み慣れていない、サウンドノベルによって新本格に触れた、竜騎士07氏ならでは。(2010/01/05)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

積み重ね

 『うみねこのなく頃に』をクリアしていないのに、『おおかみかくし』を買ってしまった。アニメを見てから検討するつもりでいたものの、原作が竜騎士07氏なので、遅かれ早かれ、買うことにはなっていただろう。PSPのソフトは、少しずつ着実に増えている。年末年始に『うみねこ』はプレイできなかったけれど、『428』はほぼクリアできた。『ガガーブ』云々の記事を書いたあとで(去年の11月)、こっそりひっそりと購入していたのだ。(2010/01/20)

【今や『彼岸花の咲く夜に』が発売されてしまう訳だが。こちらもコミックを先行で買うような。「怪談と踊ろう そしてあなたは階段で踊る」は、『ファウスト』で読んだので、コミカライズは買わない予定。小説はその限りではないけれど】

[同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話][同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話]

07th Expansion
売り上げランキング : 936

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

おおかみかくしおおかみかくし

コナミデジタルエンタテインメント 2009-08-20
売り上げランキング : 3649

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

[同人PCソフト]彼岸花の咲く夜に 第一夜[同人PCソフト]彼岸花の咲く夜に 第一夜

07th Expansion
売り上げランキング : 283

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

1986

うみねこのなく頃に Episode1(下) (講談社BOX)うみねこのなく頃に Episode1(下) (講談社BOX)
竜騎士07 ともひ

講談社 2009-08-04
売り上げランキング : 161490

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 竜騎士07氏の『うみねこのなく頃に Episode1(下)』を読了。原作ゲーム、コミック、アニメ、それに小説と、同じエピソードを何度読んでいるのかという状況。お疲れさま会(登場人物によるあとがきのようなもの)は、ゲームのみのオマケかと思っていたけれど、アニメにも、小説にも掲載されていたので、物語の外までも、最終的にはエピソードに組み込むのかもしれない。
 作中舞台が1986年。この年は、角島で大量殺人事件、即ち『十角館の殺人』事件が起こった年である。すぐに気づかなかったのは、『十角館』は、今読んでも、古さを感じさせないのだが、『うみねこ』は、古い時代のミステリーを彷彿とさせていたので、同じ年代だと気づけなかったのだ(いや、『十角館』の立ち位置を考えると、この感想は妙だよな)。また、『十角館』は大学のミステリ研究会がメインのため、若いメンバが多数なのだが、『うみねこ』では、若い世代、その親の世代、それよりも上の世代が登場するので、若者だけの世界に閉じていない(これは、前作の『ひぐらしのなく頃に』とも通じる)。
 清涼院流水氏が、新本格は「本格」の部分が受けたのではなく、「ゲーム性」が受けた、ということを述べられており、必ずしも肯定はできないけれど、『十角館』が、ゲーム性の要素を持っているのは確かだろう。一方、『うみねこ』はというと、ゲーム性ではなく、出発点が、ゲームそのものである。新本格かどうかの判断は、解答編が出るまで保留しておこう(新本格は終わった、と考えている方もいますが、ブームは終わったものの、流れ自体は、細々と続いていると思います)。
 また、御手洗潔が「水晶のピラミッド事件」に巻き込まれたのも同じ年である。
 蛇足として。綾辻行人氏、京極夏彦氏、そして清涼院流水氏は、皆、まったく同じ日にデビューされている。『十角館の殺人』と『暗黒館の殺人』も、まったく同じ日に発売されているのだが、これはおそらく、意図的だろうなあ。(2009/08/29)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

ショコラ

うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch 1 (Gファンタジーコミックス)うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch 1 (Gファンタジーコミックス)
竜騎士07 鈴木 次郎

スクウェア・エニックス 2009-06-22
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 『うみねこのなく頃に Episode2:Turn of the golden witch1』を読了。こちらは完全に、原作エピソードを未読なので、先の展開がまったく解らない。問題編すべてをプレイしてから読もうと考えていたものの、ソフト自体を購入していないし、それでも構わないので読んでおこう、という気持ちの方が強かった。「ひぐらし」と同じく、人物の立ち位置やら設定やらが、EP1とは多少異なっているのだろう。実際、このエピソードでは、紗音には、黄金の魔女ベアトリーチェの姿が見えて、しかも仲良くなってしまっている。それでいて、やはり連続殺人が起こるようなので、またしても、紗音が被害者となってしまうのかどうかが気に掛かる。つーか、このエピソードでは、魔女はちゃんと存在して、紗音があげた、「ちんすこうショコラ」を食べてるんだよな。(2009/07/17)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

ふかかい

うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 3 (ガンガンコミックス)うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 3 (ガンガンコミックス)
監修:竜騎士07 夏海 ケイ

スクウェア・エニックス 2009-06-22
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 『うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch3』を読了。“い”ます、の表記やら、19>X>18という小数点以下の人間やら、効果的な表現に唸る。不可解な事件が続けて起こり、遂には、魔女の仕業としか思えない密室殺人の発生。まったく、楽しみな展開続き。世間には、鎧武者が空を飛んだり、魔神が人を殺したり、一日を境に世界が終ってしまうような現象を、論理的に解決してしまう作品もあるのだから、魔女のせいではないだろう。ただ、完全に普通のミステリであれば、推理は可能か不可能か、魔女は存在するか否か、といった惹句に、多少の祖語が生じてくる。のちに、魔女とその能力が存在する世界においてのミステリ、といった形のエピソードも作られるのかもしれない(と適当なことを)。(2009/07/15)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

かいまく

うみねこのなく頃に Episode1(上) (講談社BOX)うみねこのなく頃に Episode1(上) (講談社BOX)
竜騎士07

講談社 2009-07-01
売り上げランキング : 143150

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 竜騎士07氏の『うみねこのなく頃に Episode1(上)』を読了。原作ゲームがすべて出揃っていないのに、小説、コミック、アニメ、と展開が早過ぎる気がしないでもない。二階堂黎人氏が『人狼城の恐怖』(世界最長の推理小説)4部作を刊行したのちに、書き下ろしではなく雑誌に掲載して、それらに加筆訂正を加えてから刊行するべきだった、と仰られていたので、竜騎士07氏の作品に、後々、祖語や矛盾が出ないかどうかを、勝手に心配している。
 講談社BOXということで、値段は覚悟していたのだが、思ったより安かった。本体980円。しかも2段組みだったのはありがたい。値段が高いのは諦めているので、せめて分量は欲しい。まあ、最初の1巻だから、価格を抑えたということはあるかもしれない。
 「六軒島大量殺人事件、開幕!」という、連続殺人ではなく、大量殺人という惹句が、従来のミステリとの差別化を思わせる(「連続」ではなく「大量」という内容は、清涼院流水氏に顕著)。実際、本作では、まだ誰も死んでいないし、殺されてもいない。登場人物、舞台設定の紹介などに費やされ、惨劇の幕が上がるだとか、推理は可能か不可能かだとか、粗筋の内容に踏み込んでいないのだ。推理小説は、冒頭数ページで事件を起こさなければ読者が離れてしまう、ということが言われるけれど、それに真っ向から対立しているような気も。推理を期待して読んだ読者は、下巻は手に取らないかもしれない。当然僕は、本格ミステリに触れずとも、本格ミステリが書けることを竜騎士07氏に証明してもらいたいので、最後まで付いていくのみ。(2009/07/13)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

おうへん

うみねこのなく頃に 特装限定版ゴールドエディション Note.01 [DVD]うみねこのなく頃に 特装限定版ゴールドエディション Note.01 [DVD]
菊地洋子

フロンティアワークス 2009-10-23
売り上げランキング : 58161

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 「うみねこのなく頃に」(新番組)を視聴。オープニングが原作ゲームと同じく、物々しくて格好良い。だけれど、登場人物を一斉にわんさかと出し過ぎ。確か、全部で18人いて、外国人のような日本人名を次々と挙げられては、覚えるのが大変だ。アニメとコミックは、船に親族と乗っている場面から始まるけれど、原作や小説では、空港→飛行機→船着場→船→島というように、場所を移動しつつ、登場人物を順番に紹介していく。コミックでは、前のページを読み返すことができるけど、30分を強制的に流されるアニメでは、ちょっと厳しい。かといって、ひとりにつき1話を費やしたら、『化物語』になってしまう。
 如何せん、原作以降時間差で、小説版、コミック版、アニメ版と見ているので、同じエピソードなのに、内容がごちゃ混ぜになっているような気もする。媒体に寄って、結末が違います、という作品でなかったことが幸いか。
 キャラクタのネーミングに関しては、清涼院流水氏や西尾維新氏のように、現実にはまずあり得ない名前を付ける方や、麻耶雄嵩氏のように、読める名前と無理やりな名前が混ざっているような方や、西澤保彦氏のように、おそらく日本語ではあるけれど振り仮名がなければお手上げな名前を付けられる方もいるが、「うみねこ」は流水氏や西尾氏のネーミングに近い。初見で、「戦人」を「ばとら」と読める人は、死神の目を持っているのだろう。

 蛇足だけれど。 僕の本名と名字が同じ方は、結構おられて、小学校や中学校では、必ず同じ名字の方がクラスにいて、別のクラスにも同じ名字の方がいて、それは関西に来てからも変わらず、この名字の多さには多少うんざりしないこともないのだが、一方、母方の名字に関しては、その親戚一族以外には、同じ名字に出会ったことも、聞いたことも、目にしたこともない。三文判さえ、作られていないだろう。(2009/07/11)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

舞台設定

[同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話][同人PCソフト]うみねこのなく頃に [第1話~第4話]

07th Expansion
売り上げランキング : 1387

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 『うみねこのなく頃に Episode1 ~Legend of the golden witch~』をクリア。オマケも入れて、総プレイ時間は約12時間。本来は、問題編4編を含むエピソード4を買いに行ったのだが、売り切れていたため、公式サイトからエピソード1をダウンロードした。「ひぐらし」のときと違い、今回は面白い作品であることは解っているので、期待してプレイすることができた。
 「ひぐらし」と違い、昭和58年にメイド喫茶があるというような、一部にしか受けない設定(キャラ萌えというのかな、良く知らないけれど)はない。殺人事件はもとより、それによって生じる疑心暗鬼の書き方が上手い。手紙1枚で、全員が同じ部屋に籠もるのを、止めさせるとは。手紙出現のトリックが、超常現象ではないと期待しておこう。
 些細なことだけれど、昭和61年を舞台としているのなら、看護師という名前は使えない。現在使われている、間違った言葉遣いも、メジャにはなっていないだろう。のちに、小説になった場合、そのようなことを突っ込む読者がいるのだよ(責任転嫁)。(2009/03/27)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

たがやす

うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 2 (ガンガンコミックス)うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 2 (ガンガンコミックス)
竜騎士07 夏海 ケイ

スクウェア・エニックス 2008-12-22
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 『うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch2』。ぐうの音も出ないとはこのことか。僕が読んだ本の大半はミステリで、殺人事件を扱ったものが多く、好んでいるのはクローズド・サークルものである。だから新作を読んでも、このパターンだなとか、あの手法かとか、そのように既視感を抱かせるものが多い。本作は、クローズド・サークルもので、久々に読むのに怖さが伴った作品だった。
 最初の晩で、6人という人数が殺されることよりも、すべての死体に顔がないということに衝撃を受けた。首のない死体ではなく、顔のない死体。作中の科白にあるように、「顔面を耕された」死体という表現が相応しく、怖すぎるほどに描かれている。これは、作画の夏海ケイ氏の素晴らしい仕事だと思う。脱帽するしかない。
 魔方陣やら生贄やら、魔女の存在を信じる人たちやら、なかなかにおどろおどろしい雰囲気を醸し出している。このエピソードにミステリ的な論理的解決を付けてくれるのであれば、竜騎士07氏は、もはや推理作家と名乗っても誰も文句は言わないだろう。(2009/02/15)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。

人物紹介

うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 1 (ガンガンコミックス)うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 1 (ガンガンコミックス)
竜騎士07 夏海 ケイ

スクウェア・エニックス 2008-06-21
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 『うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch1』を読了。原作は未プレイだけれど、買うつもりなので、コミック版を先に購入。1巻ではまだ事件は起こらず、舞台や設定の説明。前作、「ひぐらし」は、この時代設定でこれは酷いだろう、という扱いが目立ったけれど、本作ではそれほど違和感のある扱いはない。登場人物の名前が特殊だけど、それはまあ許容範囲。
 一言で言えば、クローズド・サークル。僕としては、真っ当なミステリを期待しているのだけれど、そうは行かないだろう。けれど、エピソードのひとつくらいは、がちがちな本格が混ざっていて欲しい。(2008/11/12)
人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。
あのねこながい。
最新記事
プロフィール

もぐさ

Author:もぐさ
30代フリーター。アルバイトで食いつないでいます。

体調維持。腹八分目。消化で体力を消耗しない。節約して貯金。同情より金。とにかく金。同情するなら金をくれッ!!

メールやコメントの返信は、著しく遅くなることがあります。申し訳ありません。また、スマホからのコメントは書き込めない場合があります。

連絡先

INCIPIT TRAGOEDIA。
かくして借金返済の日々が始まる。
借りた金は返さなければいけない。

ブログランキング・にほんブログ村へ follow us in feedly

カテゴリ
記事数
検索フォーム
カレンダ
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイブ
01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 
リンク
アクセス解析
RSSリンクの表示